「ワサビ・エリシ」軽井沢夏の店の今年のもう一つのハイライト。「聞き鞄」との共催の「エゾジカをいただく会」。
ワサビ・エリシでも取り扱って、手縫いの鞄教室も開いてくれている「聞き鞄」のサトウトモエさんは、作品に牛革だけではなく、エゾジカの革も使っています。
牛革(食用の牛の革)と違い、野生の動物の革はなかなか品質も安定しませんし、「聞き鞄」が鞄にしたい、という革が手に入るのは短くて何ヶ月に一度だそうです。7月のある日サトウさんに「若いメスのエゾジカが穫れたそうです。革はなめしてもらいますが、お肉もついてくる、ということで、カレーとかBBQとかしませんか?」というお誘いがありました。
カレーやBBQなんて面白くない。どうせなら、8月の軽井沢で夏の店を手伝ってくれる、福井県の鹿料理のレシピを開発したyonyonこと、藤本よしこさんにお料理を頼めばいいんじゃないか?とお願いしたら、二つ返事でOK。
そして晴れて8月16日に、東京から来た6人と軽井沢周辺のグルメの友人たち、総勢17人が参加して「聞き鞄」のバッグになるエゾジカを美味しくいただく会を開きました。集まった方も多彩。
エゾジカではありませんが、福井県では一年間に駆除されたり、交通事故で死んだ鹿5000頭が焼却処分されているのだそうです。日本オオカミがいなくなったりして、生態系が変わってきて増えている野生の動物が農業への害が問題にはなっていますが、その革や肉を大切に使っていこう、という取り組みはまだまだこれから。そんなことも学んだ夜でした。
メニュー:
- エゾジカ肉のコンフィ
- エゾジカ肉のパイ
- エオジカ スープのドルマ
- エゾジカの骨付きリブ BBQ風
- エゾジカ ステーキ
- エゾジカ カレー
- 信州ワインと地ビール

料理人 yonyonの開発したシカ料理レシピのパンフレット(福井県嶺南振興局 農業経営支援部発行)

エゾジカ繫がりの左からRA氏(映像制作)、津村和比古さん(カメラマン)、原田真助さん(little vintage)、津村夫人

エイゾジカのステーキ風(というのは、一度茹でて焼いています。)イチジクとプルンのソースで。

エゾジカのメス、奈良の鹿より大きめ(エゾジカ協会の写真)